無印に行ってきました(前編)

無印良品

パンパンの紙袋と、静かな満足

店内で袋を持って歩いていると、ふと気づいた。

「今日は、買ったな」って。
レジを出て、足取りもどこか軽やかだった気がする。
両手のうち片方には、少し重くなった無印良品の紙袋。
そしてもう片方には、なんてことのない、満ち足りた気持ち。

袋はすでにふくらみすぎていて、持ち手が頼りなさげだった。
それでも破れる様子もなく、淡々と仕事をこなしてくれる。
その姿に、なぜだかちょっとだけ安心する。

買い物の中身は、日用品が中心だった。
けれど「暮らしを整えたい」って気持ちが、ちゃんと形になったような気がした。

玄関にそっと置いて写真を撮った。
家に連れて帰ってきた紙袋は、少しだけくたびれていたけど、どこか誇らしげだった。

ソファに置いたら、袋がふわっと広がった。
その中に、自分の暮らしの輪郭がほんの少し見えた気がした。

派手な買い物じゃない。
でも確かに「自分のための選択」をした日。
それだけで、今日はちょっとだけいい日だった。

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